RAMディスクを導入してみた。
PCには4GBのメモリが積んでありますが、OSがXp(32bit)なので3GBちょっとまでしか認識しません。
理屈もわかるので「まぁそういうもの」として放置していましたが、先日KEi氏とメッセしているときにメモリを固定ドライブのように扱う「RAMディスク」の話になったので、早速入れてみました。
使ったソフトは「Gavotte Ramdisk」使い方は以下が参考になります。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0512/ramdisk.htm
手順はいたって簡単で要点は以下のとおり。
- boot.iniに物理アドレス拡張のオプション「/PAE」を追記
- 「Gavotte Ramdisk」をダウンロード
- 「Gavotte Ramdisk」に同梱のレジストリ「ram4g.reg」を適用
- 「ramdisk.exe」を起動し、右の「InstallRamdisk」ボタンをクリックし、そのまま左下の「OK」ボタンをクリック。
認識していないメモリの容量も自動的に算出してくれて、RamDisk(R:)というボリューム名、ドライブレターで作成してくれます。
このRamDisk(R:)はOSからは固定ドライブのように見えますが、実際はメモリなので非常に高速です。
早速CrystalDiskMarkで計測してみました。
RamDisk(R:)はこちら
ちなみにCFDのSSD(CSSD-SM64NJ)はこちら
通常のHDD(Seagate ST3500320AS)はこちら
ハイ、桁が違います。
SSD比で約16倍、HDD比はなんと約30倍という驚くべき速さ。
物理メモリなので当然といえば当然ですが、これだけ早い固定ドライブがあるといろいろと活用法がありそうですね。
RAMディスクでPCのパフォーマンスアップ
RAMディスクにキャッシュ系のファイルを置くようにしてパフォーマンスアップを狙ってみました。
やったことは以下の3つ
- FirefoxのキャッシュをRAMディスクに置く
- Temporary Internet FilesをRAMディスクに置く
- WindowsのTempフォルダをRAMディスクに置く
それぞれ設定方法を書いておきます(Xp環境です)
FirefoxのキャッシュをRAMディスクに置く
FirefoxのキャッシュフォルダにはページのコンテンツやYoutubeの動画のキャッシュなどが格納されます。これをRAMディスクに配置しディスクアクセスを減らすことでイライラを解消します。
Temporary Internet FilesをRAMディスクに置く
「ヲレはIEなんて使わねーよ」という人もいるでしょうが、IEのコンポーネントがアクセスするインターネットコンテンツは基本的にここに置かれるようなので、ブラウザのIEだけが対象ではないようです。「〜ツールバー」とか「○○チェッカー」などのアプリケーションを使っている場合は対象となるので移動しておきましょう。
- IEを起動して[ツール]→[インターネットオプション]を開くか、コントロールパネルから[インターネットオプション]を開く。
- [閲覧の履歴]というところにある[設定]ボタンを押す
- 表示されるダイアログにある[使用するディスク容量]に設定されている容量がRAMディスクの容量を上回っていたら、設定を変更して、一つ前の画面にある[削除]を押しておく(推奨)。これをやらないとフォルダに移動中にRAMディスクがDiskFullになるとIEがフリーズします。
- [フォルダーの移動]というボタンを押しRAMディスクのドライブを選択しOKを押す。(例)R:
- すると一つ前のダイアログに戻るので「R:\Temporary Internet Files」というフォルダに変更になっていることを確認。
- OKを押しインターネットオプションを閉じる。
WindowsのTempフォルダをRAMディスクに置く
OSが提供する一時ファイル保存場所として[C:\Windows\Temp]と[C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp]という二つのフォルダがあります。
これらをRAMディスク上に移すことで一時ファイルの読み書き速度を上げてパフォーマンスアップを狙います。
- RAMディスク上に一時ファイル用のフォルダを作る。「Gavotte Ramdisk」でRAMディスクを作った人はすでにあると思います。(例)R:\TEMP
- マイコンピュータを右クリック→[プロパティ]→[詳細設定]タブを開く。
- [環境変数]ボタンを押し環境変数設定画面を開く。
- 「システム環境変数」の欄にある「TEMP」および「TMP」を[編集]ボタンでRAMディスク上のフォルダに変更する。
- 「XXXのユーザー環境変数」の欄にある「TEMP」および「TMP」も同様に変更する。PCを複数のユーザーで共有していない場合はこの二つを削除してもOK。
- PC再起動し[C:\Windows\Temp]と[C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp]の中身を削除
- しばらく使ってみて[R:\TEMP]になにかファイルが出来上がっていれば成功。
他にも、このフォルダを移動するとパフォーマンスアップするよ。という設定があったら是非教えてください。